心の土台づくりサポーター
沙咲 晴美です。
思春期の子育てや不登校など、
子どもとの関わりに悩むお母さんに
寄り添いながら、
「お母さん自身の心」を整え、
親子関係を育てるサポートをしています。

10時~18時(時間外相談可能) zoomを使用します【全国対応】
心の土台づくりサポーター
沙咲 晴美です。
思春期の子育てや不登校など、
子どもとの関わりに悩むお母さんに
寄り添いながら、
「お母さん自身の心」を整え、
親子関係を育てるサポートをしています。

「もっと子どもを信じてあげたい。」
そう思っているのに、
気づけば口を出したり、
先回りしてしまう。
思春期の子どもを育てていると、
そんなことはありませんか?
実は、以前の私はまさにそうでした。
子どもを愛しているからこそ心配で、
「このままで大丈夫なの?
」という不安が消えませんでした。
だから、
子どもを心から信頼できているという自信は
ありませんでした。
そんな私が、
「信頼」の本当の意味を知って
衝撃を受けた出来事があります。
私たちは普段、
「子どもを信頼しましょう」
とよく言います。
でも、その「信頼」とは
何なのでしょう。
私は以前、
「信用」と「信頼」は同じようなものだと
思っていました。
けれど実は、まったく違うものだったのです。
信用とは、
「この子なら大丈夫」
という根拠があるから信じること。
一方で、
信頼とは、結果や証拠がなくても、
「この子には乗り越える力がある」
と信じ続けることです。

その違いを教えてくれたのが、
日本にアドラー心理学を広めた野田俊作先生のお話でした。
野田先生のもとに通っていた一人の少女が、
ある日、先生のお財布を持ち帰ってしまったそうです。
少女のお母さんは、
お財布を見つけて先生に連絡し、
「娘を叱ります」と伝えました。
ところが野田先生は、
「今回は何も言わず、知らんぷりしてみませんか」
と提案されたそうです。
私がこの話を初めて読んだときは、
本当に驚きました。
「えっ?叱らないの?」
「そんなことをしたら、
ますます好き勝手してしまうんじゃないの?」
そう思ったのです。
その後、
少女は言い訳の電話をかけてきたそうです。
「私が盗ったんじゃない。」
「友達が入れた。」
「お金は最初から入っていなかった。」
そんな話をしても、野田先生は責めることなく、
「そうなんだね。」
と受け止められました。
そしてしばらくすると、
なくなっていたお金が、
そっと先生のもとへ返ってきたそうです。
この話の最後に、
野田先生はこんな言葉を書かれていました。
「子どもには、だまされる方がいいと思う。
徹底的にだまされていると、だませなくなる。」
この言葉を読んだとき、
私は「子どもを信頼するって、こういうことだったんだ」と、
大きな衝撃を受けました。

ただ正直に言うと、その話を読んでも、
「ああ、そうか。私もやってみよう。」
とは思えませんでした。
むしろ、
「そんなこと、私には無理。」
そう感じたのです。
もし当時の私だったら、
きっと怒っていたでしょう。
責めていたでしょう。
そして、
「どうしてこんなことをしたの!」
と説教していたと思います。
では、
野田先生と私の違いは何だったのでしょう。
私は、それは
「愛情の深さ」ではないと思っています。
私だって、子どもを愛していました。
違っていたのは、
不安の大きさだったのではないでしょうか。

子どもがこのまま悪い方向へ進んでしまうのではないか。
ちゃんと育てなければ。
失敗させてはいけない。
そんな不安でいっぱいだった私は、
「大丈夫」と信じ続ける余裕がありませんでした。
振り返ってみると、
私は子どもを信頼できなかったのではなく、
安心できていなかったのだと思います。
自分の心が不安でいっぱいのとき、
子どもを信じることはとても難しいものです。
だから私は、
インナーチャイルドと向き合い、
自分自身の心を少しずつ癒していく中で、
以前よりも子どもを見守れる場面が増えてきました。
もちろん、今でも不安になることはあります。
でも、以前のように
「何とかしなければ」
と焦ることはずいぶん減りました。
子どもを信頼する力は、
「頑張って身につけるもの」ではなく、
お母さん自身の心が安心を取り戻すことで、
自然と育っていくものなのかもしれません。

そんな変化は、
わが家でも少しずつ
感じられるようになりました。
うちの娘たちも、
これまで数え切れないほどの
失敗をしてきました。
昔の私は、そのたびに動揺し、
「どうしよう」
「何とかしなければ」
と焦っていました。
でも今は、
失敗も子どもが成長していくために
必要な経験なのだと思えるようになりました。
もちろん、
心配がゼロになったわけではありません。
それでも以前のように必要以上に不安になることは減り、
「この子たちならきっと大丈夫」
と思える場面が少しずつ増えてきています。
こうした変化を振り返ると、
子どもが変わったというより、
私自身の子どもを見るまなざしが変わったのだと感じています。

子どもを信頼することは、
何もかも放任することではありません。
また、
「この子は絶対に失敗しない」
と思い込むことでもありません。
失敗しても、
遠回りをしても、
この子には乗り越える力がある。
そう信じて見守ること。
それが、本当の信頼なのだと、
今はそう思っています。
もし今、
「信じたいのに信じられない。」
そんな自分がいたとしても、
どうか責めないでください。
それは、
お母さんの愛情が
足りないからではありません。
子どもを大切に思うあまり、
不安を抱えながら
必死に守ろうとしてきたからです。
だからこそ、
まずはお母さん自身の心が安心できること。
その安心が少しずつ育っていくと、
不思議なくらい
子どもへのまなざしも変わっていきます。
私は、そんなお母さんを
一人でも増やしたいという思いで
日々活動しています。

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