心の土台づくりサポーター
沙咲 晴美です。
思春期の子育てや不登校など、
子どもとの関わりに悩むお母さんに
寄り添いながら、
「お母さん自身の心」を整え、
親子関係を育てるサポートをしています。

10時~18時(時間外相談可能) zoomを使用します【全国対応】
心の土台づくりサポーター
沙咲 晴美です。
思春期の子育てや不登校など、
子どもとの関わりに悩むお母さんに
寄り添いながら、
「お母さん自身の心」を整え、
親子関係を育てるサポートをしています。

思春期の子どもとの関わりで、
「どう声をかけたらいいかわからない」
「話を聞いても反発される」
と悩むお母さんは少なくありません。
そんな時に大切なのが「共感」です。
しかし、
共感とは何をすることなのでしょうか。
思春期のお子さんと話していると、
「また友達の悪口を言ってる…」
「そんな考え方じゃダメじゃない?」
「そんなことで落ち込まなくてもいいのに」
と思ってしまうことも
少なくないですよね。
実は以前の私もそうでした。
「共感」など全くできない母親でした。

でも、共感することを学んでから、
子どもとの関係は
少しずつ変わっていったのです。
今日は、その体験を交えながら、
「共感」の大切さについてお伝えします。
次女が高校生の頃、
友達の愚痴を話し始めたことがあります。
以前の私なら、
「そんな悪口言わないの。」
「そんなこと言っていたら友達がいなくなるよ。」
と注意していたと思います。
でも、この日は違いました。
ただ、
「そうだったんだ。」
「それは嫌だったね。」
「すごく我慢していたんだね。」
と聴くだけにしてみたのです。

ここで大切なのは、
共感とは、
相手の考えに賛成することではない
ということです。
「あなたの感じた気持ちは理解したよ。」
と伝えることが共感なのです。
相手の行動を肯定することでも、
悪口を一緒になって言うことでもありません。
「共感すると、
子どもの言うことを
全部認めることになりませんか?」
そんな質問をいただくことがあります。
でも、それは少し違います。
例えば子どもが、
「○○ちゃんなんて大嫌い!」
と言ったとします。
同調なら、
「そうよね、その子ひどいね。」
と一緒になって相手を責めます。
一方、共感は、
「そんなことがあったんだね。」
「嫌な思いをしたんだね。」
「悲しかったね。」
と、気持ちに寄り添います。
一緒になって相手を責めるのではなく、
子どもの心を受け止めるのが共感です。
実際、この日次女は
30分以上も友達の愚痴を話し続けました。
私は、
「うん。」
「そうなんだ。」
「それは大変だったね。」
と聴き続けました。
すると話し終えたあと、
「あ~、すっきりした!」
と満面の笑顔になったのです。

さらに、その夜は珍しく
自分からハグをしてくれました。
「ちゃんと聴いてもらえた。」
そんな安心感があったのでしょう。
人は、
自分の気持ちを受け止めてもらえると
安心します。
安心すると心に余裕が生まれ、
自分で気持ちを整理できるようになります。
だから共感は、
問題を解決するためというよりも、
子どもの心を安心させるためにあるのです。
今だからわかるのですが、
私は共感の仕方を知りませんでした。
考えてみると、
私自身も子どもの頃、
共感してもらった記憶が
ほとんどありません。
励まされたり、
叱られたり、
「もっと頑張りなさい」
と言われたり。
だから、
「共感って何?」
という状態だったのです。
さらに私は、
イライラすること、
悲しむこと、
嫉妬すること、
腹が立つこと、
そんな感情は
「悪いもの」だと思っていました。
だから、
自分のネガティブな感情も認められず、
抑え込んできました。

すると、
その抑え込んだ感情は、
怒りとなって夫や子どもに
向いてしまうのです。
私は以前、
「愚痴を聞くと愚痴っぽい子になる。」
「わがままを認めることになる。」
と本気で思っていました。
でも実際は違いました。
子どもは、
気持ちを十分に話せると
落ち着いていくのです。
逆に、
「そんなこと言わないの。」
と止められると、
「この気持ちは話してはいけない。」
と思うようになります。
実は、
お母さんが共感できないのは
愛情が足りないからではありません。
お母さん自身も、
これまで共感される経験が少なかったり、
自分の気持ちを抑えて生きてきたりしたことが
影響している場合が少なくないのです。
だから、
共感できない自分を
責める必要はありません。

実は白状すると、この頃の私は、
心から共感していたわけではありません。
「そんな悪口ばかり言わないでほしい。」
そんな気持ちは、心の中にありました。
だから必死で、
「うん。」
「そうなんだね。」
と言っていただけです。
いわば、「共感するふり」でした。
でも、その「ふり」でも
子どもは安心して笑顔になりました。
そして、その経験を重ねるうちに、
少しずつ本当に共感できるように
なっていったのです。
子どもの気持ちを受け止めるためには、
まず、お母さん自身が
「イライラしてもいい。」
「悲しくてもいい。」
「腹が立ってもいい。」
そんな自分を認められることが大切です。
自分の心を否定しなくなると、
不思議なくらい子どもの心も
否定しなくなります。
共感とは、
特別なテクニックではありません。
「あなたの気持ちは、
ちゃんとここに届いているよ。」
という安心を届けることです。

その安心が、
親子の信頼関係という「心の土台」を
育てていくのだと、
私は今、実感しています。