もと超過干渉ママが気づいた、過干渉の危険性

子育てはお母さんのあり方が9割!

 

こんにちは!

 

ママの心の傷を癒して、
幸せな子育てに導く専門家、

元教師で
現在子育てカウンセラー
沙咲 晴美(たれぱんだ)
です。

なぜ過干渉になるのか

私は昔、ものすごーく過干渉な母親でした。  

今振り返ってみると、本当に酷かったなあと思うのですが、当時はその自覚はあまりありませんでした。 

 

「よかれ」と思って、 

「大事なしつけ」だと思って、 

「そうしなきゃいけない」と思って、 

 

やっていたように思います。 

 

 

過干渉というのは、  

『本来子供がするべきこと・子供自身が考えたり選択したりするべきことに対して、子供が望んでいないにもかかわらず必要以上に干渉(制限・禁止・指示・命令)すること』  

 

つまり、子供の心の敷地に入り込んで、そこを支配することと似ています。  

 

 

例えば、子供たちが小学生の時に、わたしがよくやっていたことは・・・  

 

・頼まれてもないのに、朝起こす。  

・頼まれてもないのに、忘れ物がないかチェックする。  

・忘れ物を学校に届ける。  

・いつ宿題をするか、こちらが決める。 

(「学校から帰ってきたら、すぐに宿題をしなさい。」とか 「遊びに行くなら、宿題してからにしなさい。」など。 ) 

・夏休みの宿題計画を立てさせる。(強制)  

・じっとしているのが好きな長女には、 

「外で遊んできなさい。」「運動しなさい。」と無理強いする。  

・「そんなアニメは見ちゃダメ」と禁止する。 

 

などなど・・・  

挙げればキリがありません。 

 

口うるさい母親が決めたとおりにやらされて、子供たちはどれだけしんどかったでしょうか。 

本当に、できることならやり直したいです。 

 

 

なぜ、私が子供たちに必要以上に干渉していたかというと、  

子供に失敗させたくないから。 

(失敗して辛い思いをさせたくないから。辛い思いをしている子供を見たくないから。) 

 

そして、いい子・ちゃんとした子になってほしいから。 

(世間で認められるように。) 

 

 

一見、「子供のことを思って」のことのようにも見えます。 

 

でも、今ならわかるのですが、本当は別の気持ちがあったんですよね。

 

 

それは、

『自分(=私)の思い通りに行動させたい』 

『私の価値観に合う子供になってほしい』 という気持ちだったと思います。

 

つまり自分好みの子供にしたかったんですね。 

 

 

なぜ・・・? 

 

そうすると安心できるからです。 

 

 

ということは、逆に言うと、当時の私心の中には、本当は強い「不安感」があったということです。 

 

失敗したらどうしよう。 

ちゃんとした子にならなかったらどうしよう。 

人より劣っていたらどうしよう。 

人に笑われたり、あきれられたらどうしよう。 

 

など 、たくさんの不安を抱えていたんだと思います。 

 

 

不安感があるからこそ、安心したいんですよね。  

 

 

そうなんです。 

 

なぜ、過干渉の親になってしまうかと言うと、実は不安感が強いからなんです。  

不安感が強いから、安心したくて、子供を自分が安心できる姿にコントロールしようとしてしまうんです。 

 

 

では、自分の不安感を解消するために子どもをコントロールすることで、果たして問題は解決するのでしょうか? 

 

自分の不安感はなくなるのでしょうか? 

 

そんなことは決してないんです。 

 

 

過干渉の弊害

自分の心の領域にズカズカ入り込まれて、親に自分の人生を支配されようとしている子供は、親にとことん反抗するか、白旗上げて潰されてしまうか、どちらかになってしまいます。 

 

エネルギーの強い子の場合、自我が目覚めてくると、とことん反抗します。  

それでも親が変わらない場合、反抗はエスカレートしていき、最悪の場合、非行や犯罪に手を染めてしまうことだってあるかもしれません。 

 

逆に、

ナイーブだったり繊細だったりする子は、自分を守るために親と戦うことができずに、心の敷地を奪われたままになって、無気力になったり、鬱などの精神疾患になったりしてしまうかもしれません。 

 

過干渉の子育ての行き着く先は、程度の差はいろいろあるでしょうけど、結局のところはこのどちらかではないでしょうか。 

 

実際に私は、2人の子供でこの両方のパターンを経験しました。 

 

 

他にも、過干渉の子供への悪影響として、 

 

  • 自分に自信を持てなくなる(自己肯定感が育たない) 
  • 自分で考えなくなる(思考力が育たない) 
  • 自分の意思で行動・決断できなくなる 
  • どう感じているのか、何がしたいのかなど、自分の気持ちがわからない 
  • 個性が発揮できない 
  • 親や周りの人の顔をうかがう

 

などがあります。 

 

深刻な場合は、自分が自分で亡くなったり、いつまでも自立できないという事態につながっていきます。 

 

結局、親にとってますます不安になる状況を作ってしまうんですね。 

 

 

過干渉を克服するためには

上記に挙げたような影響が2人の子供に出始めたことで、本気で子育てを変えるために自分に真剣に向き合いました。  

そしてやっと、私は自分の子育てのスタンスの間違いに気づいたのです。 

 

「子供のために」「良かれと思って」やっていたことは、本当は自分のためだった、

自分が安心したいためにやっていたんだということに気づきました。 

 

 

自分の中の不安感を解消するために子供を変えようとすることは、大きな間違いでした。  

これは意図してやっていたことではないので、自分の安心のために子供をコントロールしていたことに気づいた時には、本当に愕然としました。 

 

 

自分の中の不安感は、直接それに向き合うことで癒し、解消しなければなりません。 

 

その不安の正体は、幼い頃に感じた不安=インナーチャイルドの感情 です。 

 

失敗したらどうしよう。(怒られる!) 

ちゃんとした子になれなかったらどうしよう。(愛してもらえない!) 

人より劣っていたらどうしよう。(認めてもらえない!) 

人に笑われたり、あきれられたらどうしよう。(愛してもらえない!) 

 

こんな不安を、子供の頃の自分も抱えて怯えていたのです。 

 

それがいまだに解消されずに心に残っているということなのです。  

 

そのインナーチャイルドを癒すことで不安感を解消することで、私は完全に過干渉から脱出することができたのです。 

 

「口を出さないで、黙って見守る」  

これは、過干渉の親にとってとても難しいことです。 

 

私も、何度もやろうとしては、その都度失敗しました。

意思の力が弱いとか、気合が足らないということではないのです。

そういうものでは、過干渉を本当に克服することはできません。

 

「無理してやってはうまくいかない」を繰り返すことで疲弊してしまったり、かえってイライラが募って悪循環に陥ってしまうのです。

 

過干渉になってしまうことがインナーチャイルドの傷と関係あるなんて、とても信じられないかもしれませんが、私はインナーチャイルドを癒すことで不安感がなくなり、自然と子供に口出ししなくなりました。

 

その体験から、これしか本当に克服する方法はないと実感しています。 

 

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