『毒母ですが、なにか』~インナーチャイルドを癒すべき理由

子育てはお母さんのあり方が9割!

 

こんにちは!

 

ママの心の傷を癒して、
幸せな子育てに導く専門家、

元教師で
現在子育てカウンセラーの
沙咲 晴美(たれぱんだ)
です。

こんなタイトルの本を読みました。

なかなかおもしろかったです。

主人公の女性は、

16歳で財閥の家に引き取られ、

贅沢な生活を送りながら育ち、

日本最難関の大学に合格し、

卒業後は名家の御曹司と結婚。

 

美貌と才能に恵まれ、絵に描いたような栄光の人生を送り、

すべてを手に入れたこの女性が次に目指したのは、

子供を一流に育て、成功させることでした。

 

ところが、

娘は本質的に母親とは全然違っていて、

母の期待は重荷以上の何物でもなく、

その重圧から母の期待を裏切り続ける結果となってしまいます。

その中で、

主人公がとんでもない毒母になっていくというストーリーなのです。

 

娘はやりたくないことをさせられ、

できないとののしられ、否定され、

エネルギーを奪われて、

母が掲げるハードルを跳ぶことに失敗し続けます。

 

しかし、

失意を味わいながらも決してあきらめない母は、

その都度ゾンビのように蘇り、

また新たな娘の人生のシナリオを作り直し、

完全に娘の人生の操縦席を乗っ取り、娘の人生を支配し続けるのです。

娘にとって苦しく地獄の日々が続きますが、

最後は道が開けて幸せになるのが救いです。

 

そして、結局この母親は捨てられてしまうのですが・・・。

 

捨てられてもそのことに気づかず、

自分が毒親であることにも全く気づかず、

相変わらず娘の人生のシナリオを考え続けるこの母親が、

滑稽でもあり、限りない哀れさも感じました。

 

なぜこの母親がこんなにも毒親になってしまったのか・・・

 

それは、一見サクセスストーリーに見える彼女の人生の裏に、

大きな欠乏感があったからだと思います。

 

16歳にして両親を事故で失ってしまった淋しさ喪失感

 

その結果引き取られた“亡き父”の生家である財閥の家で、

何不自由なく暮らしているように見えながら、

いつまでもよそ者でしかない疎外感孤独感

 

東大を出ながらも、

当時の社会は(注:主人公は昭和22年生まれ)女性の社会進出が難しく、

就職を断念せざるを得なかった挫折感

 

慌てて人生の設計図を職業婦人から玉の輿に書き換え、

嫁いだ先は名家だったにもかかわらず、

婚家先の家族からは同等に扱ってもらえず、

出自に対するコンプレックス屈辱感に苛まれたこと、

うまく行っているようでうまくいかない人生。

その中で抱えているたくさんのネガティブな感情と、

癒されないインナーチャイルドがいたのでしょう。

 

彼女は、その自分の心の中の「大きな欠乏感」と言う穴を、

子供を成功させることで埋めようとしていたのではないでしょうか?

 

いわば、子供を自分の満足いく作品に仕上げることで

自分の価値を見せつけたい、リベンジしたい、

そのために、子供を思い通りにコントロールし、支配する・・・

 

それが、「毒親」というものなのではないでしょうか?

 

しかし、本当は

自分の中の淋しさや欠乏感、コンプレックスなどを、

自分以外のもので埋めようとしてはいけないのです。

 

そこから不幸が始まります。

 

そうではなく、

自分の中のそういう感情に寄り添い、受けとめ、癒してあげることができていたら、

この母親もここまでの毒親にならず、

夫からも娘からも捨てられることはなかったのに・・・と思います。

 

子供って、小さい頃は何をされても親が悪いとは思わずに、

「母の期待に応えられない自分が悪いんだ。」

「こんな自分では愛される資格はないんだ。」

と思ってしまうものです。

そして、その思いが子供を呪縛し、苦しめるのです。

 

しかし、この本に出てくるこの娘は、ある時気づくのです。

 

「愛とはそんなものではない。

条件を満たすと湧いてきて、条件に満たないと湧いてこない。

そんなものは愛ではない。

打算と欲望のタッグに過ぎない。

愛とは無条件の感情だ。

意図せずに湧き出してきて、

すべて丸ごと包み込む感情が本当の愛なのだ。」

 

「自分の母は、子供を愛していたのではない。

自分の欲望や見栄や体裁のために子供を利用したのだ。」

とはっきり分かったからこそ、母と決別したのですね。

それも、とても勇気がいることだと思います。

 

でも、母親に人生を乗っ取られたままでは決して幸せにはなれないのですから、

それも仕方のない選択なのかなと思います。

 

自分が満たされないことを、子供を使ってリベンジしようとするような母親にはならないようにしたいものですね。

それで自分も子供も幸せになれることは決してないのですから。

 

本当は、自分の中の空いた穴を本当に満たすのは、自分しかできないのです。

 

だからこそ、やはりインナーチャイルドを癒してお母さんが満たされ、

幸せになることが必要だなと強く感じました。

 

客観的な立場で見るとよくわかるものなので

ぜひ、この本読んでみて下さい。

 

あなたの子育てを
応援しています!

 

今日もお読みいただき
ありがとうございました。

 

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