兄弟喧嘩を『人間関係の学び』に変えるコツ

ご訪問いただきまして、ありがとうございます。

子育て中のお母さんをキラキラにするカウンセラー、

沙咲晴美(たれぱんだ)です。

 

悩ましい兄弟喧嘩~うちの場合

 

複数のお子様をお持ちのお母さんにとって、きょうだい喧嘩ってとても悩ましい問題だと思います。

 

私も、子供達が幼い頃は、一日のうちに何度と繰り返される2人のもめ事にイライラMAX状態で、かなりのストレスを感じていました。

 

今思えば、きょうだい喧嘩を通して子供達は人間関係を学んでいるので、怪我などをしない限り、基本放っていてもいいかなと思いますが、ただ、子供の方から訴えてくることも多々ありますよね。

 

その時、親としてどんな働きかけをすればよいのか、悩むところだと思います。

 

きょうだい喧嘩が人間関係の学びになるのか、

子供の心に傷を残してしまったり、きょうだいの仲が険悪になったりするのかは、

親の働きかけのしかたに左右される面が大きいように思います。

 

うちの場合は、2人が喧嘩すると必ず次女の方が先に泣き出し、それで私が気づくというパターンが多かったです。

 

今は次女の方が体格が大きいのですが、幼い頃は上の子と下の子の力の差は歴然としていて、どうしても次女は長女にかなわない状態でした。

 

だから、最後の手段として泣くしかない。

 

しかもその泣き方がいかにも辛そうで、悲痛な泣き方なのです。

その泣き声を聞くと、私の中の未解消の感情が浮かび上がって来そうになってきてとても冷静で入られず、飛んで行って何とかしようとして2人に事情を聞くのですが、

その場の雰囲気は、泣いている次女が被害者、泣かせた長女が加害者という雰囲気になっています。

 

それで、ついお姉ちゃんに、

「なんで泣かせるの!?」

「どうして喧嘩したの!?」

って言ってしまうのです。

 

これ、すごく責めていますよね。

 

だから、長女は黙り込んで何も言わないことが多かったです。

 

私の口調から、

「お母さんは妹の味方だ。どうせ言っても、お母さんはわかってくれないだろう。」と思っているのでしょうね。

 

それで、次は妹にこう聞きます。

「どうして泣いているの?何があったの?」

 

すると、

「お姉ちゃんが、私のおもちゃを取った!」

「お姉ちゃんが、たたいた!」

というふうに答えるので、今度は長女に、

「なんで、Mちゃんのおもちゃを取ったの?」

「どうしてたたくの?」

と聞くことになりますね。

 

ホントに疲れる・・・・・・・

このやり方にはマズいところが2つあったということが、色々と子育ての勉強をした今ならわかるのです。

 

対応の間違い その1

 

一つ目の間違いは、私が中立の立場に立っていないという点です。

 

可愛さや大切さにおいて、2人の子供に差があるとは思っていなかったのですが、

「判官びいき」という言葉かあるように、どうしても弱い立場の方の肩を持ちたくなってしまうというという心理が働いてしまいます。

 

身体の大きさの差、力の差、語彙力の差・・・等すべてにおいて、幼い頃の約2歳の差は決定的でした。

 

腕づくの喧嘩においても、言葉での喧嘩においても、次女は到底長女に勝つことはできなかったのです。

 

しかも泣いている・・・

 

となると、母親としてどうしても次女の方をかばってしまうことになってしまいます。

 

どうしても、次女の方がかわいそうに見えてしまっていたのですね。

 

これは、理性的な判断の上での行動ではなく、心情的にとっさに反応してしまったことでした。

 

しかも、(当時は全然気づいていませんでしたが)私の中には解放されていない悲しみの感情がたくさんあって、次女の悲痛な泣き声を聞くとその感情が呼び覚まされそうになってしまうために、早く泣き止ませたいと思っていたのです。

それと同時に、長女に対して「なんで泣かせるのよ!」という非難の気持ちが湧き起こってしまったのだと思います。

 

ところが、これは大分後になって判明したのですが、先に手を出していたのは、いつも大体次女の方だったようなのです。

 

先に手を出しておいて、やり返されると先に泣く。

 

泣くのが唯一の武器だったということもあるだろうし、下の子は、大体において上の子よりもそういう点で要領の良いところがありますよね。

 

長女はきっと本当のことをわかってほしかったと思いますが、当時の語彙力で、どう見ても自分に不利な状況を覆すほどの上手な説明をすることはできなかったと思うし、

最初から妹の味方のような雰囲気の母親に、言っても信じてもらえないだろうと思ったのかもしれません。

当時の幼かった長女が感じたであろう孤独感、無力感、絶望感を思うと、本当に切なくなります。

 

お母さんは、私よりも妹の方が大事なんだ。

お母さんは、わかってくれない。

 

何度も何度も、そんな思いの上書きを重ねてきたのではないかと思います。

間違いなく、インナーチャイルドの傷 になってしまいますよね。

 

思春期に入った長女が、私に対して反抗的で刺々しい態度を取り、一時ひねくれた性格になってしまっていたのは、この頃の満たされない思いが大きく影響しているかもしれません。

 

そして、私に対してだけではなく妹に対しても、冷たく攻撃的な、憎々し気な態度を取るようになり、姉妹の仲はものすごく険悪になってしまったのです。

 

私の間違った対応が、長女の心に傷を残してしまったのですね。

 

対応の間違い その2

 

親が子供の喧嘩の仲裁に入った時に、よく

「どうしてけんかしたの?」

「なんでたたいたの?」

と聞きますよね。

 

この「どうして」「なんで」「何故」と聞くのは、原因を尋ねているんですね。

つまり、「どういうことが原因でこのようなことになったのか。」と聞いているのです。

 

すると、聞かれた子供はこんなふうに答えるでしょう。

「だって、Mちゃんが私が遊んでいるのにおもちゃを取ったから。」

すると、それに対してもう一人の子は

「だって、お姉ちゃんが貸してくれないんだもん。」

・・・・と、相手のせいにする言葉がエンドレスに続いていきますよね。

 

そのうちに、お母さんもいい加減うんざりしてきて早く終わらせたくなり、

「mはお姉ちゃんなんだから、貸してあげなさい!!」

「Mもちょっとは待ちなさい!!」

一喝して締めくくることになりますね。

(はい、私の経験談です。)

 

あるいは、お母さんが裁判官になって、どちらが正しいかの判決を下し、悪いと判断した方に謝らせたりしますよね。

(これも経験があります。)

 

これではその場は何とか収まっても、子供の心は全然スッキリしていないし、何も学んでいないので、また次の機会に同じような揉め事を起こすことになるのですね。

 

つまり、原因を尋ねてみても、そこから解決策が出てくることは、滅多にないのです。

 

それに、「どうして」「なんで」「何故」という言葉は、相手を責める時によく使われるので、子供も責められていると感じて、自分を守ることに必死になります。

すると、言い訳ばかりする子になってしまうかもしれませんね。

 

しかし、きょうだい喧嘩の中には、解決策を考えたり、相手の気持ちを考えたり理解したりできるようになるための、人間関係やコミュニケーション能力を磨くためのたくさんの気づきが詰まっています。

 

では、どのように問いかければ、そのようなことが身についていくのでしょうか?

 

 

兄弟喧嘩はコミュニケーションを学ぶチャンス

 

繰り返しますが、原因を探ることは、解説にはなっても解決には結びつかない。

そして、「どうして」「なんで」「何故」と聞かれることは、責められていると感じて

子供は勇気をくじかれることもある。

 

では、どのような言い方が適切なのでしょうか。

 

それは、原因ではなく目的を考えるアプローチです。

 

「あなたは、どういう目的でけんかをしたの?」

「どうしたかったの?」

 

お姉ちゃんのおもちゃを横取りした妹も、おもちゃを取られて思わず妹をたたいた姉も、おもちゃを横取りすること、たたくことが本当の目的ではありませんよね。

 

その行為の奥に、本当の目的=本当にしたかったこと があるはずなんですね。

 

そこを聞くのです。

 

すると、

「(お姉ちゃんが楽しそうに遊んでいるのを見て)一緒にしたかった。 私も遊びたかった。」

と答えるかもしれません。

 

そうすると、親はここで

「そうだったんだね。一緒に遊びたかったんだね。おもちゃを貸してほしかったんだね。それなのにたたかれて痛かったね。辛かったね。」

共感することができます。

 

そうすると、それだけで子供はわかってもらえたと感じて、スッキリした気持ちになることができ、もう一方の子供も相手の気持ちを理解することが出来ます。

 

さらに、

そのやり方は良かったのかな?

お姉ちゃんは、おもちゃを取られてどんな気持ちがしたと思う?

どうすればお姉ちゃんは貸してくれるかな?

等を一緒に考えていけるんですね。

 

目的を尋ねると、子供の気持ちに寄り添い、共感することもできるし、それでスッキリしている子供と一緒に、人間関係の学びをすることもできるんですね。

原因を探らず、目的にアプローチするといいのですね。

 

ちなみに、私は子供が幼い頃にこのような対応ができませんでしたが、育て直しを始めて、みるみる私と長女との仲が良くなっていくと、長女は次女にとてもやさしくなりました。

今では、うらやましくなるほど絆の深い、本当に仲の良い姉妹です。

 

つくづく、親の対応がきょうだいの中に深く影響していることを感じます。

今日もお読みいただき

ありがとうございました。

 

 

 

 

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