実は、子育てはノウハウではありません。
言い方を変えれば、
子育てのノウハウだけを変えることはできません。
子育てをする上で大切なことは、
お母さんが自己受容できていて、満たされていること。
では、なぜ
満たされていないお母さんがいるのでしょうか。
子供に無性にイライラして怒ってしまうのも、
子供に過干渉になるのも、
コントロールしてしまうのも
不安になってしまうのも、
それは全部、お母さんの心の中の 欠乏感 や 無価値感 のせい。
つまり、お母さんが 満たされていない からなんです。
では、もしあなたがそうなっているとしたら、それは一体何故なんでしょうか?
それは、こういうことです。
無性にイライラして子供に当たってしまうのは、
あなたも子供の頃にそうされたから。
子供に余計な口出しをして、子供を自分の思い通りにコントロールしようとしてしまうのは、
あなたも子供の頃にそうされたからなんです。
あなたが、「子供を傷つけてしまう」と悩んでいるとしたら、
その前に、あなたが傷ついた体験を必ずしています。
人は、自分がされたことを、人にして返す存在です。
それは決して
「私もコントロールされたから、子供のこともコントロールしてやろう。」
と意図してやっているわけではありません。
人って、「体験していないことはできない存在」、
あるいは、
「学習したことをそのまま行動する存在」なのです。
何年も何年も繰り返し見てきた親の言動は、
あなたの心の深い部分にインストールされているのです。
例えば、
私は、母親に一度も共感してもらったことがないから、
子供に共感することが全くできませんでした。
感情をぶつけられて育ったので、
やっぱりどんなに気をつけても、同じようにしてしまっていました。
「やめようと思ったらやめられるはずだ。本当に悪いと思っていないんだ。」
と夫に責められ、激しく傷ついたこともあります。
違うんです!
必死で努力してるんです。
必死で努力しているのに、なぜか理性が吹っ飛んでしまう瞬間があるんです。
気づくと、やってしまっていた・・・という感じ。
あなたにも、そんな経験はありませんか?
実は、これはインナーチャイルドの反応なのです。
親の言動に傷つき、その感情が癒されないまま放置されているインナーチャイルドがいるのです。
そしてこのインナーチャイルドは、理性的な「大脳新皮質」ではなく、もっと原始的な哺乳類脳である「大脳辺縁系」というところに保存されていて、
その反応速度は、冷静に思考する場合の500倍と言われています。
つまり、
冷静に思考している時と、インナーチャイルドの反応が出てきた時では、脳の異なる部分が使われているのです。
しかも、反応速度が桁外れに違うのです。
これが、冷静な思考や意思によってインナーチャイルドの反応をコントロールするのが難しい理由です。
だから、まずしなければならないことは、あなたが自分自身を責めることではなく、
意志の力を使って、無理やり子供への対応を変えようとすることでもなく、
あなたの傷ついたインナーチャイルドを癒してあげること
なのです。
自分自身を責めていても、「子育ての連鎖」という袋小路から抜け出すことはできません。
あなたの子育てはいつまでたっても苦しいまま。
それだけではなく、あなたの子供へ、そしてさらにその子供へと、同じパターンが繰り返されていくのです。
インナーチャイルドがいない人はいません。
誰もが、大なり小なり、この傷を抱えているのです。
特に、子育てに苦しんでいる人は、必ずと言っていいほど心に深い傷を持っています。
だから、
子育ての悩みを解決するためには、あなたのインナーチャイルドを癒してあげて、「あり方」を変えていくこと以外に、根本的に改善されることはまずないと言っていいでしょう。
ぜひ、インナーチャイルドを癒して、あなた自身がラクになって下さい。
それが、【幸せな家族】の出発点です。