子供のイライラが一瞬にして笑顔に変わる魔法

子育てはお母さんのあり方が9割!

 

こんにちは!

 

ママの心の傷を癒して、
幸せな子育てに導く専門家、

元教師で
現在子育てカウンセラーの
沙咲 晴美(たれぱんだ)
です。

 

 

今日は、『子育てをする上で最も大切なポイント』の一つをご紹介いたします。

 

子供にコレをしてあげると、

不機嫌な子供や落ち込んでいる子供、泣いている子供が一瞬で元気になり、

五月晴れのような笑顔を見せてくれる、

そんな力を持った「お母さんの魔法」です。

 

そして、子供はコレをしてもらうことで、

絶対的な安心感を感じることができるのです。

 

私の実体験と共にご紹介しますね。

 

次女のイライラと涙

 

次女が中3の時のことです。

 

次女は、小学生の頃から陸上が大好きで、

中学に入学すると迷いなく陸上部に入部し、毎日練習に励んでいました。

 

中2の3学期に、足の怪我で2か月ほど部活の練習ができなかったことがあるのですが、

その後復帰した時に、

やはりかなりタイムが落ちていたようです。

 

次女はショックだったと思いますが、

「それよりも走れることが嬉しいから、勝つことよりも楽しんでやるんだ。」

と、気持ちを切り替えていました。

 

ところが、

ある日部活から帰って来た次女がいつになく様子がおかしく、とてもイライラしていたので、

「なんでそんなにイライラしているの? 昨日までは上機嫌だったのに。部活で何かあったの?」

と聞くと、黙り込んで固まってしまいました。

 

図星だったんだ!

何かあったんだ!!

 

私の中で、大きな不安の波が押し寄せてきました。

 

子供が悲しんだり、傷ついたりするのを見たくない私は、

聞くのが怖いと思いつつ、

「何があったの?」

と聞いてみました。

 

 

でも、次女は黙ったまま。

 

 

それでも、

「何でもない。」と言って向こうに行ってしまわないところを見ると、

聞いてほしいのかなと思い、

 

「人間関係?」

「先生に叱られたの?」

「足が痛い?」

 

など、時々質問を入れながら次女の様子を見守りました。

 

しかし次女は、全部「ううん。」と言って首を横に振り、

うなだれています。

 

背中や頭をさすりながら、じっと待っていると、そのうち涙が・・・。

 

沈黙が続き、じっと待ちましたが何も言わないので、

「部活、やめたいの?」

と聞いてみました。

 

すると、

やっと「うん。」とうなずき、また涙を流しました。

 

 

次女が泣いた理由と、間違った私の対応

 

次女が泣いた理由は、

ブランクのためにタイムが落ちたので、近々ある大会に出るのが怖いということでした。

 

日々の練習は、『楽しんでやる』と割り切ることができても、

大会で屈辱的な結果になるのではないかと思うと、

とても怖くなったようです。

 

この時、

次女は自分の不安な気持ちを受けとめてほしかっただけなのだと思うのですが、

私はいつもの悪いクセで、ついこんな風に言ってしまいました。

 

「先生に聞いてみたら?

お母さんは陸上のことはわからないけど、

先生ならこんな時どうしたらいいかわかるんじゃないかな?」

 

これって、完全にアドバイスになっていますよね。

 

陸上の大会で惨めな結果にならないために、

どうしたらいいかを考えようとしています。

 

次女は、私に対してそれを求めていたのではないのですね。

 

釈然としない表情で、黙ったままじっとしていました。

 

そのまま時間がかなり経ちました。

 

「もうそろそろ、ご飯の用意をしないと・・・」と言うと、

次女は、いかにも不完全燃焼という雰囲気で向こうに行こうとしました。

 

共感の威力

 

その時、次女の表情を見て、私はハッとしたのです。

 

あまりにも痛々しい様子だったからです。

 

私は思わず、次女をハグしてこう言いました。

 

「タイムが遅くなってしまって辛かったんだね。

大会で惨めな結果になったらどうしようって思うよね。

でも、タイムが早くても遅くても、Mちゃんの価値には関係ないよ。

遅くても、ビリでも、おかあさんはMちゃんのことが大好きだよ。」

 

次女の痛々しい表情が切なくて、私の内側からどんどん言葉が出てきました。

 

この言葉が誘い水となったのか、

次女はワーッと泣き出し、しばらく泣き続けました。

その間、ずっとハグして背中をさすっていました。

 

そんなふうにして気のすむまで泣くと、

驚いたことに、その後はにっこりと笑い、

とてもすっきりした表情になったのです。

 

その後、大会の心配はどこへやら、別人の様に元気になりました。

 

 

子供が求めているのはアドバイスではない

 

あとで振り返ってみて気づいたのですが、

前半の私の対応は、

 

『次女が辛い思いをしないように、何とか解決させなければ!!

いいアドバイスをしなければ・・・!!』

 

という気持ちが強く,

いわば頭で(思考で)受け止めていたように思います。

 

そして、次女の不安な気持ちや辛い気持ちに、全然寄り添えていませんでした。

 

この時の次女は、

釈然としない・スッキリしない・不完全燃焼・・・

そんな表情をしていました。

 

しかし、後半は心で受け止めることができたように思います。

 

つまり、

次女の「怖い、辛い、不安」という感情に寄り添って、

受けとめることができたのですね。

 

その感情を受けとめてもらえることで、

次女はその時の自分の感情をしっかりと感じて思う存分涙を流し、

出し切ることができたのです。

 

出し切ったあとの次女の表情はとてもすっきりしていたし、

その後、別人のように元気になりました。

 

相手に共感するというのは、

そのとき相手が感じていることをしっかりと受け止めて、

感じさせてあげることなのだなと思いました。

 

 

その時感じている感情をしっかり感じて、

感じ切って、

出し切ったり表現したりすることで、

問題は何も解決していなくても

気持ちは驚くほど回復するのだ

 

ということを、その時目の当たりにしたのです。

 

負の感情は、共感して認めてあげると消えるんですね。

 

だから、私は共感できなかったんだ

 

これは、私のたまたまの成功体験でしたが、

まともに共感できたのは、これが初めてだったんじゃないかと思うほど、

私は共感ができない母親でした。

 

それまでは、

子供が泣くのを見るととてもザワザワしていました。

 

悲しみの感情に支配されている子供を見ると、

得体の知れない不安感がこみ上げてきて、

子供が感じている感情を封じ込めたくなり、

励ましたり、言い聞かせたり、時には叱ったりして

なるべく早く泣き止ませようとしていたのです。

 

泣きたいだけ泣かせたら、

ますます悲しみから抜けられなくなって、

とめどなく落ちていく

と思っていたような気がします。

だから、

泣くだけ泣いたらすっきりして

ウソみたいに晴れやかな顔になった次女を見て、

心底驚いたのです。

 

よくよく考えてみると、

私自身も親にほとんど共感してもらったことがありません。

 

そのために、

共感してもらったときの気持ちを全く知らなかった 

のですね。

 

『感情』のことを学んで、

私はそのカラクリを初めて理解できました。

 

自分の感情と向き合うことで、

私が今まで

いかに自分の感情に蓋をしてそれを見ないようにしてきたか、

いかに感情を感じることが苦手であるか、

ということに気づきました。

 

特に、「悲しい」「淋しい」という感情を封印していたと思います。

 

悲しいという感情を感じることがあっても、

すぐに元気の出る音楽を聴いて自分の気持ちを鼓舞したり、

何かに打ち込んだりすることで、

ごまかしてきたと思います。

 

自分自身を妙に忙しくするのも、

その感情を浮かび上がらせないようにするためだったのかもしれません。

 

感情は感じ切らないと解消されないので、

私の心の中には解消されないまま閉じ込められているたくさんの「悲しい」という感情が無縁仏のように残っていて、

子供が悲しそうにしていたり、泣いているのを見ると、

その感情がうごめき出していたのだと思います。

 

だから、悲しそうな子供を見ることに耐えられなかったり、

苦しすぎて寄り添ってあげられなかったんだと腑に落ちたのです。

 

 

共感の秘訣とは

 

日本人の文化として、

「人前で感情を出すのはみっともない」

という考え方がありますね。

 

確かに、

ところ構わずワーワー泣いたり、誰彼かまわず怒りをぶつけることは、

望ましいこととは言えません。

 

だから、躾として、

スーパーでお菓子を買ってくれない子供がいつまでも泣いていたりすると

「いつまでもそんなことで泣くな!」

と、親は怒ってしまいますよね。

 

そんなことが繰り返されると、

 

感情を出すことはダメなこと、

特に負の感情は出してはいけないもの、

我慢しなければならないもの、

 

と思い込んでしまい、

感じることさえもダメなことと、誤解してしまっている人が多いのだと思います。

 

しかし実は、

感情を人にぶつけたりむき出しにすることと、

感情を感じることは、違うのです。

 

負の感情は、それを感じて共感すると消えていくのです。

 

 

それに対して、

出さずに抑圧された感情は、消えることなくいつまでの心の中に残ります。

 

子供に共感できないのは、

抑圧された感情がお母さんの心の中にたくさんあって、

泣いている子供や辛そうにしている子供の姿を見ると、その感情が暴れ出しそうになるからなのです。

 

だから

お母さんが自分の感情を大切にして、感じ切って解放しておくこと

が、子供に共感できる秘訣なのです。

 

 

あなたの子育てを
応援しています!

 

今日もお読みいただき
ありがとうございました。

 

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