「苦悩の子育て」と「安心の子育て」の分かれ道

子育てはお母さんのあり方が9割!

 

こんにちは!

 

ママの心の傷を癒して、
幸せな子育てに導く専門家、

元教師で
現在子育てカウンセラーの
沙咲 晴美(たれぱんだ)
です。

 

 

『東洋経済オンライン』に掲載されていた、Mama Caféの石田先生の記事が興味深かったので、ご紹介いたします。

 

タイトルは、『子供への「誤った欲求」で不幸になる人の特徴』

 

ドキッとしますね。

 

親が子供に対して持つ欲求の2つのパターンとは

 

石田先生が、今まで30年以上にわたって4000組以上の親子を見てきてわかったことは、

「親の子供への欲求モデルにはパターンがある」

ということだそうです。

 

(子どもが生まれてから親となり、親が子どもに求める欲求段階がどのように推移していくのかということを「モデル」と呼んでいます。)

 

 

親になって、最初に子供に願うこと(子供に対して持つ欲)は、

「生存の欲求」(=第1欲求) です。

 

つまり、元気で生きていてほしいということですね。

 

私も、妊婦だったときは、「子供が元気に生まれてきてくれること」だけを願っていたように思います。

 

 

しかし、実際に元気で生まれてきてくれて、「生存の欲求」が満たされると、

次の欲求が出てきます。

 

これが第2欲求で、「心身の成長欲求」です。

 

つまり、すくすくと健康に育ってほしい、という欲求です。

 

 

この2つの欲求は、親であればだれでも共通して持つ欲求なのですが、

この次に出てくる第3欲求から、2つのルートに分かれるそうです。

 

一つが「苦悩モデル」

 

そして、もう一つが「安心モデル」

 

つまり、親として子育てに苦しむのか、安心感をもって楽しく子育てができるのかに分かれるのです。

 

私は、昔は完全に「苦悩モデル」でしたね。

しかも、かなり深い苦悩でした。

「苦悩モデル」コースをたどる人が持つ子供への欲求

 

苦悩モデルの親の第3欲求は、

「平均から外れないことへの欲求」です。

 

子供が幼稚園や保育園、様々な習い事に通うようになると、同年齢の子どもたちの平均値がわかるようになってきます。

 

自分の子供がどんな位置にあるのかが気になり始め、平均値から外れないようにと願う欲求なんですね。

 

『普通』以下になることを恐れ、人並みであってほしいと願うのです。

(もちろん、人並み以上を願う場合も多いと思います。)

 

そして第4欲求は、「親の思い通りにさせたい欲求」です。

 

子供に対して、○○であるべきという強い「理想の枠」を持っている場合、

その枠の中に子供をはめ込もうとします。

 

例えば

「優秀であるべき」

「文武両道であるべき」

「あるレベル以上の学校に進学するべき」

「運動部に入るべき」

「医者になるべき」

などなど、

親によって、その枠は違いますが、

 

「理想の枠」の中にうまく入ってくれたら『満足』もしくは『安心』するけど、

そうでない場合、イライラして指示・命令・管理・規制などで子供をコントロールしようとするのです。

 

結果、

子供との関係は険悪になってバトルが繰り広げられたり、

逆に不登校になって動けなくなったり、

子育てはとても苦しいものになってしまいます。

親子とはいえ、別の人間で別の人格を持っているのですから、親の理想の枠に入れようとするところに無理があるのです。

 

それは、子供が子供自身の本質を生きられなくなるということですから。

 

親は、苦労した自分の経験から、子供がそういう苦しい経験をしなくて済むように、良かれと思って様々なレールを敷くのですが、それは親の経験であって、子供の経験ではないですから、わかってもらえないことが多いのです。

 

子供は、子供自身が経験して学ぶことが必要なんですよね。

 

「安心モデル」コースをたどる人が持つ子供への欲求

 

これに対して、安心モデルの親の第3欲求は、

 

「子供のいい部分を伸ばしてあげたい欲求」

 

 

第4欲求として、

 

「子供の人生を尊重したい欲求」

 

を持つそうです。

 

 

要するに、子供には子供の人生があり、それは親の人生とは異なるものであるという自覚の上に、

 

子供を親の所有物と思わず、子供には子供の意志や人格があることを理解して、それを尊重しようという姿勢を持っているのです。

 

 

こんなふうに、どちらのモデルも第2欲求までは同じ道をたどっていますが、

第3欲求からルートが2つに分かれていくのです。

 

 

では、この分岐点は何が決め手となっているのでしょうか?

 

石田先生は、「比較対象の違い」によるとおっしゃっています。

 

つまり、「苦悩モデル」では、子供と他の子を比較しているのに対して、「安心モデル」では、その子の中での比較をしているということです。

 

確かにそうだと思います。

 

言い換えれば、「苦悩モデル」の人は、他人軸のものの考え方をし、「安心モデル」の人は自分軸のものの考え方をする・・・と言えるのかもしれませんね。

「苦悩モデル」と「安心モデル」の分かれ道

 

では、もう一歩突っ込んで、子供を他の子供と比較してしまう場合と、その子の中での比較をする場合の違いはどこから生じてくるのでしょうか?

 

ここからは

石田先生が触れておられないところなので、私の考えになります。

 

 

私は、「苦悩モデル」と「安心モデル」とに分かれる原因になるのは、

 

親が満たされているか、満たされていないか、

 

ということだと思います。

 

 

 

満たされている親とは、子供の頃からありのままの自分を受け止めてもらえた人。

 

だから、自分は自分で大丈夫と思えているのですね。

 

そういう人は、自分が親になっても、やはり子供のことも他と比較することなく、ありのままを受けとめられるんですね。

 

他との比較ではなく、「子供そのもの」を見ることができます。

 

一方、満たされていない親とは、子供の頃から「べき」「ねば」などの親の価値観で縛られ、

コントロールされたり、価値観で否定されたりして育った人。

 

そういう人は、自分はこのままじゃだめだと思っていて、

自分の存在に自信を持てません。

 

いわば、心の中にぽっかりと穴が開いていて、満たされていない状態なのです。

 

そして、その穴を、自分の理想通りに育った子供で満たそうとしてしまうのです。

 

 

要するに、満たされているかいないかという「親のあり方」によって、

「苦悩モデル」コースを行くか、「安心モデル」コースを行くかが決まるということなんですね。

 

では、満たされない親はもう「苦悩モデル」を行くしかないのでしょうか?

 

いいえ!!

 

決してそんなことはありませんので、どうぞご安心くださいね。

 

満たされていないお母さんでも、これから

いくらでも「あり方」を変えていくことができるのです。

 

私も、かつてはものすごく満たされていない親でした。

 

自分の中の満たされない心・欠乏感を埋めようとして、子供をなんでもできる子にしようと

必死だった時期があります。

 

子供の本来の個性や気質はまるで無視して、私が理想とする子供にしようとものすごくコントロールしていました。

 

その行く先は、まさに「苦悩モデル」そのものでした。

 

自分自身はもちろん、子供たちにも随分と苦しい思いをさせてしまいました。

 

今思えば、私はかなりの「毒親」でした。

 

でも、そんな私でも、今では子供たちから「いいお母さん」と言われるようになり、

とてもいい関係を築けています。

 

 

まずは、お母さんが満たされ、幸せになることです。

そして、それは今からでも十分可能です。

 

そうなることで、子供が変わり、未来が変わります。

子育ては、お母さんのあり方で9割決まります。

 

 

 

 

 

あなたの子育てを
応援しています!

 

今日もお読みいただき
ありがとうございました。

 

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